銃問題 テキサスから(Random shooting in Texas)
今日は、ちょっと環境問題についてはお休みして、またあった銃乱射事件について書こうと思います。
私達ファミリーがユタからテキサスにひっこしして4年目です。その間、テキサスでは 4回もの無差別乱射事件が起きました。
一番新しいのが昨日の夜の事件。7人殺害で、22人けが。白人の36歳男性による乱射事件。警官に信号無視で止められて、そのまま警官に向けて発砲。ライフルのsemi automatic AR-15というのを使ったようです。その後、郵便配達のトラックの運転手を射殺し、逃亡。そして道路に向けて無差別に乱射したようです。
ついひと月前の8月3日にはエル パソ(El Paso)のウォールマート(Walmart)で21歳になったばかりの青年が22人を射殺。24人が負傷しています。ウォールマートは日本でいうとイトーヨーカドーのような感じでしょうか?いろんな人が気軽に買い物にいきます。私も頻繁に日用品を買いにいきます。この青年はメキシコ人を狙い、1000km離れた自分の家から、わざわざ運転してメキシコとの境界にあるこのエル パソのウォールマートを狙いました。
その次の日は、24時間以内です。テキサスではありませんがオハイオ州で24歳の男性が9人射殺、22人が負傷しました。なんと30秒足らずの出来事です。警官が最初の発砲から30秒以内に犯人を射殺したとの事です。
テキサスでは、一年前の5月(2018 May 18th)にはサンタフェ高校で17歳の学生による乱射事件がありました。10人が射殺され、13人が怪我をしました。この高校は私が教えている大学のそばにあるので、生徒さんの中には、この高校の卒業生や、親戚、友人の家族が被害にあったと聞きました。
その前の年2017年の11月にはサンアントニオ(San Antonio)から50キロほど東へ行った田舎の町の教会で26歳の青年が26人を射殺、20人が怪我をしました。この時もセミオートのライフルが使わられました。
今日9月1日テキサス州は銃の規制を和らげる法律を執行しました。和らげる?私の日本語がおかしいわけではありません。規制緩和です。だれもが資格があればどこにでも持っていけるとういうようなものです。教会、小学校、病院、仕事先、幼稚園。おそらく、今後も増加が予想される乱射事件は、時間との戦いになるので、一秒でもはやく犯人を抑えるというが理由でしょう。30秒で10人死んでしまうのです。もし警察の到着が30秒遅れたら、さらに10人。それを心配して、もし民間人が対応してくれたら。ということでしょうね。でも、大体の人は警察ほど練習していません。そんな人達が撃ち始めたら、流れ弾に当たる人が増えないのでしょうか?
トランプ大統領は、”銃が悪いのではない。それの引き金をひく精神異常者が悪い!だから、精神異常者を治療することが乱射防止につながる”といいました。なるほど、精神異常者はアメリカにしかいない。という事なのでしょうか?意味が分かりません。
アメリカでは銃を個人が所有する権利が憲法で守られています。個人から銃を取り上げることは、憲法に反するわけです。時代が変わっているのに、憲法はかえようとしない。まあ、日本もそういうところありますね。日本もアメリカも頑固。被害にあうのは結局一般市民なのでしょう。
この間、テストでも課題でも点の低かった学生さんを落としました。つまり落第です。その学生さんはその後私に何回もメールで会いたいといってきました。とてもシリアスな感じでしたので、私は正直撃たれるかもと怖く感じました。とうとうその学生と一体一で会う日。防弾チョッキが欲しいと思いました。まだ死ねないと思いました。ちょうどサンタフェ高校の事件の後だったので、パニクル程怖くなってしまいました。アトランタの友達と電話をして、落ち着きました。で友人に言われたとおり、第3者に立ち会ってもらうことにしました。結局、その思いつめた学生さんはただ泣いて、なんとかならないかと相談しに来ただけでした。
学生さんにただ会うだけなのに、そんな風に感じた自分が嫌でした。でも、私はどうやらそういう場所に生きているようです。
大学でも銃乱射がクラスで起きた場合の対処の仕方のトレーニングを受けるようにメールが来ました。今後アメリカはテキサスはどうなっていくのでしょう?さすがのアメリカ人も”Pray"祈るだけでは足りないと感じてきています。この頑固なアメリカを強く引っ張て生けるリーダーが出てきてくれる事が、そして国民が不満をぶつけることが前進の一歩なのです。