アメリカと日本とインドとサステイナブル

アメリカに住んでて、でも日本とインド(夫)の影響を深く受けながら、みんなの環境問題への意識を高めようと大学で教えながらの生活で、シェアしたい事をいろいろ書いています。大学留学しようと思ってる方、仕事でアメリカに転勤になる方、アメリカの生活ってどんな?と思う方、環境問題に関心のある方、インドに興味のある方、国際結婚に興味のある方、またその他たまたまた立ち寄ってくださった方。気分転換を目指しています。前向き思考を目指しています。ぜひ読んで下さい!

環境問題 その一 地球温暖化ってほんと?

今日は地球温暖化( Global Warming)について書きます。どのくらい深刻な問題なのでしょうか?まず、なぜ温暖化が起きているのか。私は英語で授業をしていて、日本の大学では環境については殆ど勉強していないので、英語の単語もいれて説明させて下さい。

二酸化炭素は空気中何かを燃やせばかならずでます。ガスです。石炭、石油、天然ガスは化石燃料(fossil fuels)といわれ、地球上に限られた量しか存在していません。nonrenewable resource といいます。リニューできない資源ということです。いったいあとどれだけ残っていると思いますか?

先日授業の用意をしているときに簡単に計算してみました。石油は53年、天然ガスは54年、そして石炭は110年です。これは、今のままのスピードで使っていくとという場合です。私の知り合いにアメリカのシェル石油で石油の発掘に関連する仕事をしていたエンジニアがいます。かれはもうシェルをやめています。なぜなら、2030年以降シェル石油は、もう新しく石油の埋蔵地を探さないからです。私の生徒さんのお母様もやはりある石油関連の会社で働いていました。この数年以内に2000人規模のリストラをするそうです。もう化石燃料はなくなるという現実をヒューストンにいるとひしひしと感じます。

石油、天然ガスがなくなっても石炭がまだたくさんある!確かに。でも、石炭にはS(硫黄)が含まれています。燃やすとそれが酸素と反応して、さらには、雨や湿気などにとけて、なんと硫酸になってしまうのです。硫酸の溶けた雨。いやですよね。

話がそれました。温暖化です。化石燃料を燃やすと二酸化炭素が発生します。酸素のOと炭素のCが結合して二酸化炭素ができます。

この二酸化炭素、私はクラスで、車の窓に例えて説明します。夏場、車を外の屋根のないところに止めておくと、”あっ”という間に社内は50度を超えてしまいます。なぜでしょう?

太陽から届く光は車の窓を通過して車の中に入ってきます。そして、ダッシュボード等にあたって吸収されます。ダッシュボードは太陽から光のエネルギーを吸収したので、熱くなりますよね?その熱、がよくいわれる赤外線(infrared)です。この赤外線は、車の窓を通過する事が出来ません。なので、ダッシュボードからいったん出ても、窓に突き当たってまたダッシュボードに帰っていきます。つまりは”熱”は車から逃げられないのです。

二酸化炭素は車の窓とある意味似ています。太陽の光が道路や地面にあたって、あっためます。そして、赤外線(熱)が地面から大気にむかってでます。もし空気中にたくさんの二酸化炭素があったら、赤外線は二酸化炭素に吸収され、また熱というかたちで地面へむかってもどされます。つまり、地面からでた赤外線は二酸化炭素のバリアのせいで空たかく宇宙の方まで、逃げる事が出来ないのです。熱は、トラップされてしまうのです。熱が逃げれないので、大気の温度がどんどんどんどん上がっていきます。それが地球温暖化です。

化石燃料は何百万年前に死んだ植物等の残骸からできています。なので、その植物が取り入れた何百万年前の炭素(C)を含んでるわけです。その石油・石炭を構成しているふるーい炭素Cは、車を走らせる為に、または、電気を作る為に、燃やされるのです。ふるーいCからできた二酸化炭素が大気に吐き出されるのです。地球はてんてこまいです。そんな古いものを今更吐き出されても、処理できないのです。そして、二酸化炭素の濃度がどんどんどんどんあがり、大気の温度も上昇しているということです。

 

授業で環境問題ばかりならべて、暗ーい雰囲気をつくってしまったら生徒に言われました。”もっと前向きになって!”と。本当にその通りです。私も毎回問題を紹介しても、明るく終わりたいと思います。

私たちならなんとかできます。ちりもつもれば山となる。少しづつ出来る範囲で化石燃料の消費量を減らしていきましょう!